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会長あいさつ

第7回 京都リハビリテーション医学会学術集会の開催にあたって

会長 新井 祐志

京都府立医科大学大学院スポーツ・障がい者スポーツ医学 准教授

このたび、2022年2月6日(日)に第7回京都リハビリテーション医学会学術集会を会長として京都産業会館で開催させていただく運びとなりました。コロナ禍により1年延期しての開催です。

京都リハビリテーション医学会は2014年1月にリハビリテーション医学・医療の質の向上や研究の後押しをする目的で設立されました。学術集会は2015年から毎年2月に開催され、リハビリテーション医学・医療に関わる医師や多くの医療関連専門職種の方々が、最新の知見について学び、議論を交わすことで知識を深めることができる場となっています。現在、本邦でのCOVID-19の新規感染者発生は低い水準となっていますが、新たな変異株の影響が懸念されています。このため、本学術集会では、参加者が自分の状況に合わせて参加方法(現地またはウェブ)を選択できるハイブリッド形式での開催とさせていただきました。

私は、2005年から京都府立医大の整形外科学教室でスポーツ障害・外傷の診療や研究に携わり、2016年からは新たに開設されたスポーツ・障がい者スポーツ医学教室に所属し、スポーツ・障がい者スポーツの振興や寛容社会の実現に向けた活動も行っています。2021年には東京オリンピック・パラリンピックの開催でスポーツに対する注目度が高まっていることも考え、学術集会のテーマを“Evidence Based Sports and Rehabilitation Medicine -復帰へのロードマップ-”とさせていただきました。スポーツ障害・外傷はリハビリテーション医学・医療の対象であり、日常生活や社会生活だけでなく、競技スポーツへの復帰や再損傷の予防まで目指さなければなりません。また、障がい者スポーツはリハビリテーション医学・医療の一環として生まれ、障がい者の治療や社会復帰の手段だけでなく、パラリンピック種目のような競技スポーツとしても用いられています。これらの目標達成のためには、データに基づいたエビデンスを駆使して医師と専門職が連携し、明確なロードマップを作成して最適な医療を提供する必要があります。こういった思いを込めて、今回のテーマを決め、それぞれの分野で第一線でご活躍の先生方にご講演をお願いしました。

学問の発表および討論の場としてふさわしい場となるよう努めて参ります。みなさまのご参加を心からお待ちしております。

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